【日常雑感】幻の夏の日に
処暑を過ぎたはずなのに、暑さが止まるどころか全力で襲ってきています。
厳しすぎる残暑との闘いはまだまだ続きそうですね。
少し前のサマーソングを聞いていると、爽やかで煌めいた季節を謳っています。
入道雲と夕立、祭りと花火、海とギラギラ太陽、あぜ道と草の匂いのする風、
冷たいせせらぎと温かい木漏れ日、向日葵と青空、風鈴の音色と蝉の声、夕暮れとヒグラシ、ホタルと星空。
「終わらないで」と願うほどに、ノスタルジーに溢れた情景を
様々なリズムとメロディーと熱気と活気で表現しています。
35度を超える日が日常になった現代の日本の夏では、
もはや歌の中でしか出会えないファンタジー、幻の夏ですね。
今の夏の情景を謳ったらどんな歌になるのでしょうか。
いくら漕いでも熱風がまとわりつく自転車、5秒で溶け出すアイス、
痛いほどの太陽、立って居られないプールサイド、加減を知らないゲリラ豪雨、
枯れ果てた朝顔、滝汗の浴衣、無音を貫く蝉、蒸し蒸しのペルセウス座流星群。
かつてあった夏とずいぶん印象が違ってきますね。
もう戻って来ない過ぎ去りし日を懐かしむのは、それこそ夏のノスタルジーのようです。
それでもいつかまた、あの幻の夏に出会えたら、そんなことを夏の星たちに願いたくなります。
エアコンのガンガン効いた室内で。
