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【映画の話】舟を編む【ネタバレあり】

今回の映画はこちら!!

【舟を編む】

 

出演:松田龍平、宮﨑あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子

    池脇千鶴、鶴見辰吾、八千草薫、小林薫ほか

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

【ざっくりストーリー】

 

 

辞書をつくる話。

 

 

【感想】

 

 

「『右』という言葉を説明できるかい?」

予告の第一声で引き込まれました。

 

 

「辞書をつくるのって大変なんだなぁ。」と言葉に出してしまえば

それまでですが、本当に大変!!

 

 

「根気がいる」どころの話ではありませんね。

長いものだと完成までに30年かかるとか。

(その間に言葉はどんどん増えて減って変化していくでしょうに。)

 

 

でも、自分の適性を活かせる一生の仕事に出会えるって

すごく素敵なことですね(←この感動を伝えるボキャブラリーがない。)

 

大学院で言語学を研究し、辞書をつくる仕事に携わり、

もちろん言葉をたくさん知っている主人公の馬締。

 

言葉を考えすぎて言葉の海に溺れる馬締は

本当に言葉と正面から向き合って考えているんでしょうね。

 

でも言葉に溺れすぎて、コミュ障を拗らせているというか

男女問わず人に対するアプローチ方法が独特で不器用なんですよね。

 

そんな馬締が辞書完成間近にたくさんの中に支えられ

慕われているのを見るとなぜか感動出来ました。

 

 

言葉ってどれだけたくさん知っているかではなく、

どうやって使うかが大事、ということは分かります。

 

でも、自分の想いを伝えるためには、たくさんの

言葉を知っていないといけない。

 

 

たくさん言葉を知っていて言葉に真面目に向き合う馬締が告白に使った言葉は

「好きです。」いう単純なもの。

 

鑑賞後に言葉について考えたくなる映画です。

 

 

個人的には、辞書の出版記念パーティーで

用例採集カードを取り出して

「明日から改版作業に入ります」という言葉オタクたちに

クスッと来ました。

 

 

ジャンル:ヒューマン、恋愛

公開:2013年

監督:石井裕也

脚本:渡辺謙作

 

 

受賞:第5回   TAMA映画賞  最優秀男優賞、最優秀新進女優賞

    第38回  報知映画賞 作品賞、主演男優賞、助演女優賞

        第35回  ヨコハマ映画祭 2013年日本映画ベストテン第2位、最優秀新人賞

        第26回  日刊スポーツ映画大賞 作品賞、主演男優賞、新人賞

        第87回  キネマ旬報ベスト・テン

                日本映画ベスト・テン第2位、日本映画監督賞、主演男優賞、新人女優賞、

             読者選出日本映画ベスト・テン第1位

       第37回  日本アカデミー賞 最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀脚本賞

            優秀主演女優賞、優秀助演男優賞

      第56回   ブルーリボン賞 新人賞

               ・・・ほか多数の賞を受賞(この年の様々な映画の賞を総なめ)