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【映画の話】キサラギ【ネタバレあり】

今回の映画はこちら!!

【キサラギ】

 

出演:小栗旬、小出恵介、ユースケサンタマリア、塚地武雅、香川照之

 

 

以下ネタバレあり

 

【ざっくりストーリー】

 

自殺した地下アイドルの1周忌に集まった5人のファン

そこで死の真相が明らかになる・・・?

 

 

【感想】

 

自殺した地下アイドル・ミキの1周忌に集まった5人のファン。

でも実はそれぞれにミキと関係があり、

死の当日の不審な行動が浮き彫りになる。

 

・・・と言うとガチサスペンスな印象を持ちますが、

実際は、ワンシチュエーションドタバタコメディからのサスペンス、

そしてほんのりハートフルといった感じです。

 

 

派手なアクションや大事件は起こりませんが、

小さな「びっくり」がたくさん起こって、

見ている間、ずっとドキドキしていました。

 

 

 

集まったファン、それぞれの正体が明らかになる度

ミキの色々な一面が表れて、死の当日の行動も明らかになっていく。

 

 

点と点が線となり伏線を回収したあとのカタルシスが爽快です。

 

 

そして、自分が一番遠い存在だと気づかされる主人公、家元。

一番のファンだと自負していたのに、自分より近い所にいる人たちが

どんどん出てくるって地味に凹みますよね。

(同じ立場のファンだと思っていたのに。)

 

 

ミキは火事の中、家元がくれたファンレターが入った箱を取りに行って、

逃げ遅れてしまいます。

何の変哲のないダンボールでも、

大切なものが入っていると、本人にとっては宝箱なのです。

 

 

一番ミキから遠いと思っていたただのファンがミキの支えになっていて

そのためにミキが亡くなってしまったのだと考えると

とても切ない気持ちになりますね。

 

 

 

そして、ミキの死の真相が分かり上手いこと話がまとまったと思ったらまた、

エンディング後に不穏な空気が漂う新事実が出てくる。

 

 

コメディとサスペンスの緩急がとても心地良いです。

 

 

 

 

「喪服を着れば盛り上がれるんです。」

「お前なんか毎日香で充分だ!」

など名言迷言も多く、とても笑いました。

 

 

 

ジャンル:コメディ、サスペンス

公開:2007年

監督:佐藤祐市

脚本:古沢良太

 

受賞:第12回 新藤兼人賞/銀賞

       第50回 ブルーリボン賞/作品賞

    第31回 日本アカデミー賞/オールナイトニッポン話題賞(作品部門)

        優秀作品賞・優秀監督賞・優秀脚本賞・優秀助演男優賞