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【映画の話】孤狼の血【ネタバレあり】

今回の映画はこちら!!

 

 

 

【孤狼の血】

 

 

 

出演:役所広司、松坂桃李、矢島健一、田口トモロヲ、さいねい龍二、

滝藤賢一、井上肇、石橋蓮司、嶋田久作、竹野内豊、音尾琢真、

ピエール瀧、駿河太郎、伊吹吾郎、江口洋介、中村倫也、田中偉登、

真木よう子、中村獅童ほか

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

【ざっくりストーリー】

 

 

警察とやくざとやくざのあれこれ

 

 

【感想】

 

 

THE★HIROSHIMA というような感じの映画です。

何かと表現規制の多いこのご時世に、

スクリーンに仁義なきヤベェ世界が広がっていました。

 

 

豪華俳優陣を広島に呼び寄せて撮影したとのことで、

監督の「ガチ」感が伝わってきます。

 

 

R15+なので目を背けたくなるような過激なシーンも多く、

警察や組織の「ガチ」を表現するにはこのくらいしないといけなかったのかもしれません。

(個人的には、太鼓とブタ小屋と山のシーンすごい怖かった)

 

 

撮影は全て広島で行われており、よく知った街並みが映っていましたが

映画の中では昭和感漂うアウトローな空気感の街になっていて

知ってる風景が全く別物に見えました。

 

 

 

序盤から不穏のオンパレードでしたが、

中盤から後半にかけての、燻っていたものが燃え上がるときのエネルギーに圧倒されました。

 

この映画の予告にも使われた永川の襲撃の場面。

タカシの報復として永川が投げた火種が大火となり、

燃え尽きるまで燃やし尽くすような大きな抗争となったとき

大上にも、誰にもコントロールできないんですね。

 

 

ほんのちょっとしたきっかけで大暴走したということは、

絶妙なバランスが大上によって保たれていたんでしょうね。

 

 

方向性の異なる正義を持ったバディだった大上と日岡。

 

大上の死をきっかけに覚醒した日岡に受け継がれるのは熱いものがありました。

色々な感情が混ざりクールに殴り続ける日岡の表情には背筋がゾクッとしましたね。

 

 

余談ですが、公開当時劇場に行くと年配の方が多いように見えました。

えげつないシーンも多く大丈夫かと心配になりましたが、

仁義なき世代は平成育ちよりタフネスです。

いらぬ心配でしたね。

 

 

 

ジャンル:サスペンス

公開: 2018年

監督:白石和彌

脚本:池上純哉

受賞:第10回 TAMA映画賞 最優秀男優賞

 

第43回 報知映画賞 邦画作品賞、主演男優賞

 

第40回 ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン2位、主演男優賞、助演男優賞

 

第31回 日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 監督賞

 

第42回 日本アカデミー賞 優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、最優秀主演男優賞

最優秀助演男優賞、優秀助演女優賞、優秀音楽賞、優秀撮影賞、優秀照明賞

最優秀美術賞、最優秀録音賞、優秀編集賞

 

第61回 ブルーリボン賞 邦画ベスト10、監督賞、助演男優賞

 

第28回 東京スポーツ映画大賞 助演男優賞

 

おおさかシネマフェスティバル2019 作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞

 

第92回 キネマ旬報ベスト・テン 助演男優賞

 

第13回 アジア・フィルム・アワード 主演男優賞