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【映画の話】勝手にふるえてろ【ネタバレあり】

今回の映画はこちら!!

 

 

【勝手にふるえてろ】

 

 

出演:松岡茉優、北村匠海 、渡辺大知、石橋杏奈 、古舘寛治、片桐はいり、

趣里、前野朋哉、池田鉄洋、稲川実代子、柳俊太郎ほか

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

【ざっくりストーリー】

 

こじらせ女子の妄想暴走劇

 

 

 

【感想】

 

 

見終わった後の第一声

 

 

めんどくせぇぇぇぇ!

 

 

 

こじらせ女子という言葉では括ってはいけないくらいめんどくせぇ主人公、ヨシカ。
感情のアップダウンが激しすぎてこんな人と付き合っていくのは大変そうだと思いました。

 

 

しかも行動力があるからタチ悪い。

 

他人の名前と写真を使って同窓会を計画するとか、
イチとも二とも何も進展していないのに産休届けを提出するとか
行動力もぶっ飛んでて、行動力のあるヤベェ奴って最強で危険な人種だと思います。

(同窓会欠席の理由に”スペイン風邪”はかなりマズイんじゃないでしょうか。)

 

 

 

でも、毎日楽しそうにおしゃべりしていた街の人々がみんなヨシカの妄想だと判明したときは、
痛すぎて悲しすぎて「うわぁ」って声が出そうになりました。

(すごく楽しそうに、幸せそうにハイテンションでおしゃべりしていただけに、現実が辛すぎる。)

 

 

優しい見方をすれば、ものすごい不器用な人なんでしょうね、生きることに。

 

 

ヨシカが大切に大切にしていたあの体育祭の一瞬の思い出も

イチにとっては(簡単に忘れるくらいの)日常の些細なことだったんでしょうね。

それはイチが悪いわけではありません。

 

ヨシカは10年も片思いしてたのに、イチはヨシカの名前すら覚えていなかった。

ヨシカとイチの情熱の量が違い過ぎて重たかったってだけの話です。

 

 

アンモナイトの歌にヨシカの痛さがぎっしりつまっていて
「この距離が私と世の中の限界」「どんだけねじくれたら生きやすくなるの」と
高らかに哀愁たっぷりに歌いあげるヨシカを見て心にグサグサと刺さりました。

 

 

ラストでヨシカが初めてニの名前を読んだとき、

付箋がじんわり濡れていくシーンはすごく好きです。

 

ぶっちぎりでヤベェ奴と絶妙にウゼェ奴はこの先どうなっていくのでしょうかね。

 

 

ジャンル:コメディ

公開: 2017年

監督:大九明子

脚本:大九明子

受賞:
第30回 東京国際映画祭 コンペティション部門 観客賞、東京ジェムストーン賞
第27回 日本映画プロフェッショナル大賞 ベストテン 第1位、作品賞、主演女優賞
第22回 日本インターネット映画大賞  2017年作品賞ベストテン 第7位
第10回 TAMA映画賞 最優秀女優賞
第42回 日本アカデミー賞 優秀主演女優賞、
映画芸術 2018年日本映画ベストテン 第4位
第29回 日本映画プロフェッショナル大賞 2010年代映画ベストテン 第6位