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【映画の話】箱入り息子の恋【ネタバレあり】

今回の映画はこちら!!
【箱入り息子の恋】

 

 

出演:-星野源、夏帆、平泉成、森山良子、 黒木瞳、大杉漣ほか

 

 

以下ネタバレあり

 

 

【ざっくりストーリー】

 

イケてない男性と盲目の女性の、
ピュアで爽やかで少し苦い恋の話

 

【感想】

ライムミントのような、やわらかな酸味とさわやかな苦み
吉野家牛丼のような温かみのあるストーリーです。

 

 

主人公健太郎は公務員で

毎日同じ、変わらない日々を過ごしています。

それに退屈しているわけではなく、敢えて変わらないようにも見えます。

 

でも、初めて恋をして、自分から変わりたいと思った。

 

 

2人のデートシーンは緑と白のコントラストがすごく美しく、
ピュアな心の中を表しているようでした。

不器用ながらも育んでゆく姿に、
「見守っていきたい」感が溢れています。

 

 

物理的にも精神的にも環境的にも障害が多く、
上手くはいかない2人の恋。

 

菜穂子の父親からの大バッシングはかなり辛いですね。

障害をもつ娘を大切にしすぎる父親の気持ちも分かりますが

言葉と空気がの刃がかなり直球なので、とても痛いです。

 

 

お見合い会場で静かに引き下がり、自宅の部屋に帰って

ようやく叫び声を上げることができた健太郎の不器用さと悔しさに、

見ているこちらまで苦しくなりました。

(それでもカエルさんの水槽にはイライラを当てないようにしている)

 

 

事故に遭ったり、菜穂子の部屋に忍び込んだり、

全裸でベランダから落ちたり、職場でいきなり叫び出して全速力で走りだしたり。

菜穂子に出会う前の健太郎なら考えられないほど無茶なことをしています。

 

でも、それだけ情熱的な恋をしてしまったのでしょう。

 

この先の二人がどうなったのかまでは描かれていませんが、

2人が笑っているだけでも、とても幸せな気分になります。

 

 

公開:2013年
ジャンル:恋愛
監督:市井昌秀
脚本:市井昌秀(田村孝裕)

受賞:第37回 日本アカデミー賞/新人俳優賞
    第68回 毎日映画コンクール スポニチグランプリ/新人賞 
    第35回 ヨコハマ映画祭/最優秀新人賞
          第   5回 TAMA映画賞 /最優秀新進男優賞
       第23回 日本映画批評家大賞/新人賞・南俊子賞
          第54回 日本映画監督協会/新人賞